SUNS.EXEの♯25桂葵は、3x3に夢中だ。開幕戦の優勝や、Round.2で“アウェー“を感じて悔しい思いをしたゲーム、外国籍選手とのマッチアップなど、すべてひっくるめて、バスケを楽しんでいる。だが、この気持ちは、じつに3年ぶりのこと。高校時代に名門・桜花学園で全国制覇、早稲田大学の4年時にインカレ優勝&MVPと築いたキャリアが、大学卒業後はネックだった。

text by Hiroyuki Ohashi

社会人となった彼女は、「人前でプレーしたくなかった」と振り返る。「練習してバスケができるようになったので、それに満足にできないけれども、バスケはするという環境に耐えられなくて」、過去が邪魔をした。ところが、時間とともに、「自分に期待しなくなっていて、人に下手なところを見られても笑えるようになった」と、自分を守っていたプライドと決別。そして、バスケクレイジーな「ストリートボーラーのお兄さんたち」と出会って、「えーーー!バスケってこんなに楽しかったっけ!!」と、コートに立てる嬉しさが再燃。3x3.EXE PREMIRへの参戦に気持ちが固まった。

一方で、彼女がバスケに充実した気持ちで取り組めているのは、本業の仕事があってこそ。TOKYO DIME.EXEのChantel Osahorに、最も印象に残った対戦相手と言われたことに、喜びを隠さなかったが、「じゃあ、会社を辞めて、3x3のプロ活動をするかといったら、たぶん私はそこに魅力は感じていなくて、仕事をしながらでも、自分がエキサイトする場の見つけ方というのができるんだよ、というのを体験していきたい」と語る。加えて、試合後の月曜日、「会社で応援してくれてる人達に“優勝”しましたよ」と報告できることは、モチベーションだと言う。サラリーマンとプレイヤー、2つのバランスがいま、ビッタリと取れてる最中だ。

今夏、彼女は「コートの上でも外でも、わくわくを与えられる選手」になりたいと言う。すでにRound.1のMVPや、3x3の国際大会へ初めて出場する姿は、それを体現したひとつの証。さらに、練習に現役の大学生やWJBLでプレーする後輩を巻き込んで、垣根を超えたつながりを作る試みもやった。面白そうなことをひたむきにやろうとすることで、理想にどんどん近づいていきそうだ。