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08 COLUMN|HISTORY OF THE WORLD & 3x3.EXE PREMIER

2020.07.02
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世界と3x3.EXE PREMIERの歩み―Vol.1 New Zealand

 3x3.EXE PREMIERは、2019シーズンにグローバル化を加速。日本のみならずタイ、韓国、そしてニュージーランドにカンファレンスを設け、2018年の42チームから81チームへと拡大した。そして2020シーズンは、さらに5か国1地域(チャイニーズタイペイ、インドネシア、日本、ニュージーランド、韓国、タイ)へと広がり、100を超えるチームが1つのリーグに加盟している。今回は、世界の3x3情勢や3x3.EXEと共に歩んできた歴史、そして未来について掘り下げる。

 第1回はニュージーランド。2019年のラグビーワールドカップ、また最近では世界で感染拡大している新型コロナウイルスの封じ込めに成功した国の一つとして取り上げられている。
3x3.EXE PREMIERへの参戦においては、バスケットボール・ニュージーランド(ニュージーランドバスケットボール協会)のデイビッド・ハックスフォード氏(3x3 and National Events Manager)と2016年から準備を進めてきた。

 ニュージーランドと3x3の歴史は2011年に遡る。ニュージーランド代表(愛称:TALL BLACKS)が初めて国際大会に出場したのは、2011年にイタリアで開催された「U18 World Championship」で、男子が見事に金メダルを獲得。また、2015年にハンガリーで開催された「U18 World Cup」でも再び金メダルを獲得。続く、2018年の「U18 Asia Cup」でも金メダルを獲得する等、U18の男子カテゴリーではその強さを世界に見せつけている。
 2011年から若い世代の世界へ輩出も積極的に行っている。国内で初めて開催された3x3の大会は2013年、オープンエントリーで誰もが参加できる大会を10都市で開催。229チーム/788プレーヤー、そして714試合が行われた。2016年までに開催都市は15都市になり、1300人以上のプレーヤーが参加。この頃から優勝チームが「FIBA 3x3 World Tour Masters」に出場する権利を得る等、一般のカテゴリーでも世界のステージで活躍するチームが出てくるようになった。
 そのような中、2016年北京において、後に3x3.EXE PREMIERがグローバルリーグとしての一歩を踏み出すきっかけが訪れる。国内大会の優勝チーム(Team Auckland)に帯同していたニュージーランドバスケットボール協会のデイビッド氏との出会いであった。(※情報提供:Basketball New Zealand)

 初めて「3x3.EXE PREMIER」について紹介したのは「FIBA 3x3 World Tour Beijing Masters」の開催期間中だった。話し合い当初は、翌2017年シーズンにニュージーランドから選手を派遣し、日本を本拠地に置いている3x3.EXE PREMIERのチームでプレーできないか等、選手交流の話が主だった。それ以降、2018年に開催された「FIBA 3x3 World Tour Utsunomiya Masters」のゲストとして宇都宮へ来日するまでの間、たくさんの意見交換をしながら、お互いの国やリーグにとって何がベストなのか話し合いを重ねた。そして、宇都宮に来日したデイビッド氏から『3x3.EXE PREMIERに加盟することが、ニュージーランド全体の価値を高めていくことだ』として、リーグ加盟の意向を伝えられた。

  ニュージーランドが3x3.EXE PREMIERに加盟を決めたその背景として、大きく3つ挙げられる。
一つは、3x3.EXE PREMIERの開催期間である5月~9月は、南半球のニュージーランドにおいては真冬に当たるため、これまでこの期間中に全く活動が無く、大会自体も存在していなかった。3x3.EXE PREMIERに参戦することで、通年で選手たちが3x3をプレーすることが可能になること。二つ目は、島国であるニュージーランドは海外のチームと試合する機会が無く、3x3.EXE PREMIERに参戦する多くの他の国や地域と試合ができるという点が大きなメリットとなる。そして3つ目、これが最も重要な価値と捉えたのが、FIBA承認リーグであることからFIBA 3x3 World Tour、つまりクラブチーム世界一に繋がっているリーグであることだった。ハイレベルな大会へ出場すると、プレーヤーが獲得できるFIBAポイントも高くなる。自国の選手が貯めたFIBAポイントの上位1位~50位の合計が国のランキングへと反映されることから、デイビッド氏は国のランキングを上げるためにも重要な取り組みだと考えた。

参戦が決定すると、開幕に向けた準備が急ピッチで進められた。2019年5月にカンファレンスの本拠地、オークランド、そしてクライストチャーチで記者会見行われ、3x3.EXE PREMIER 2019 North Island & South Islandカンファレンスが始動した。ニュージーランドにおける3x3の競技人口は増加傾向であることから注目度も高く、会見の模様は現地メディアでも取り上げられ、デイビット氏もインタビューに応えている。

▼Press Conference in Christchurch(現地メディア報道)
https://www.tvnz.co.nz/one-news/sport/basketball/new-3x3-basketball-pro-league-launched-in-christchurch

 

 開幕すると、国際大会の出場経験がある、Karl NoyerやTom Allenが所属するSWISH.EXEが圧倒的な強さを見せつけ、2019年9月東京の六本木ヒルズアリーナで行われた3x3.EXE PREMIER 2019 PLAYOFFSでは、総合3位という好成績を収め、ニュージーランドでの初レギュレーシーズンを終えた。

 

▼参考
Basketball New Zealand】
https://nz.basketball/new-zealand-joins-3x3-exe-premier-league/

 東京オリンピックの3x3出場国が発表された2019年11月1日、嬉しいニュースがニュージーランドバスケットボール協会に飛び込んだ。それは、2019年9月東京で開催された3x3.EXE PREMIER 2019 PLAYOFFSに多くのチームがニュージーランドから出場し、FIBAポイントを獲得できたことによって、ニュージーランドのフェデレーションランキングが上がり、東京オリンピックに出場するための予選大会、OQTの出場権を手にしたというもの。デイビッド氏が3x3.EXE PREMIERへの加盟を決める際、最も価値を感じたFIBAポイントのメリットがまさに成果として表れた出来事だった。

 ニュージーランドと言えば、ALL BLACKSで知られるラグビーの国。しかし、13歳~17歳の競技人口だけをみると、実はラグビーよりバスケットボールの方が多い。(New Zealand Secondary School Sports 2019)
デイビッド氏はさらにバスケットボール競技人口を増やすために、様々な取り組みを行っていきたいと述べている。そして3x3.EXEとニュージーランドバスケットボール協会は、そんな子どもたちが将来、目指せる世界への繋がりをより広げ、2020シーズン以降も良きパートナー、良きライバルとしてお互い3x3を発展させていく。

▼More Basketball New Zealand 3x3 information
https://nz.basketball/3x3/ 

 

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