3x3.EXE PREMIERは6シーズン目で更なる飛躍へ

2019.05.13
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いまでこそオリンピックの正式種目になり、注目を集めている3x3。だが、2013年ごろより国内で本格的に普及が始まった当時はまだ知る人ぞ知るバスケであった。そんな中、2014年に生まれた3x3.EXE PREMIERは7チームで幕を開けると、毎年スケールアップをはかり、今シーズンは4か国12カンファレンス、72チームまでのリーグへ成長。黎明期から3x3の持つ魅力を伝え、多くの人を巻き込んで、新しいバスケのカタチを作ってきた。

競技面に目を向けると、「世界」をキーワードに、選手やチームの心を引きつけて、モチベーションをたきつけた。3x3はW杯などの国別対抗戦とは別に、男子プロテニスのATPツアーのような世界を転戦する大会『FIBA 3x3 World Tour Masters』が設計されている。PREMIERを統括する3x3.EXEが主催するゲームもそこへの道が開かれており、勝ち上がることで、クラブ世界一を争う世界最高峰の舞台で戦えるのだ。2016年には、PREMIERから世界2位へ上りつめたクラブを輩出したこともあり、2019シーズンはMastersなど7大会の出場権をリーグに所属するチームに提供している。

さらに3x3は個人の戦績がワールドランキングとして表現され、代表選考や母国の世界ランキングに直結する。選手たちは、出場する大会のグレードによって、ポイントが付与されるわけであるが、3x3.EXE PREMIERはそのグレードが10段階のうち高いグレードに位置づけられている。過去1年間に出た大会から、ポイント獲得数の多い10大会によって、個人ランキングは構成されており、PREMIER出場はその貢献度が大きい。来る東京オリンピックに日本代表選手として出場するためにも、国内ランキングでTOP10以上あるいは一定以上の水準がなければならない(※1)。加えて、その国の上位100名が持つポイントの合計値が、国別ランクキングを形成。日本男子のTOP100が持つ総ポイントのうち78%がPREMIERによるものだ(※2)。この順位は、W杯など国際大会で組み合わせを決める指標にもなるため、PREMIERはいまの日本の3x3の支えているとも言えよう(※3)。

一方で、競技以外に着目すると、リーグの拡張によって、全国各地で3x3を普及するきっかけとなり、街の賑わいを生み出す役割も果たした。バスケで岡山を盛り上げることを掲げたTRYHOOP OKAYAMA.EXEは2016年に参入。翌年には大会を誘致して、イオンモール岡山で初の主催ゲームを開催。2018年には4度の大会を開くなど、地域に根差した取り組みを続けて、今秋には5人制のB3リーグへ参入するまでになった。「ひとつひとつ階段を登っていくうちに、(Bリーグ加入)が具体的になっていった」とオーナーの中島氏は以前、語っていたが、これまでのチーム運営が礎となって地元からの期待を背負う存在になっている。

ほかにもEXPLORERS KAGOSHIMA.EXEは昨夏、県内初の大会を鹿児島中央駅前にて開催。シーズンの誘致大会で最多の接触者を記録するとともに、官民一体となった県の魅力を発信するキャンペーンの一翼を担った。YAIZU GR UNITED.EXEも磯の香りと大漁旗がはためく、地元の焼津漁港に特設コートを設置。リング1つ、ハーフコートさえあればできる3x3らしい機動力のある取り組みで、非日常的な空間を作り、多くの人を楽しませている。

今シーズン、PREMIERは史上最大の国内外34都市で、全947試合が予定されている。そして京都・平安神宮前というクラシックなロケーショーンや、青森・八戸駅西口や鳥取駅前などの地方都市でも初開催を控える。もちろん、コートに立つ顔ぶれもBリーガーや3x3のプロ選手、この競技を主戦場に戦うサラリーマンから才能あふれる大学生、さらには海外の5人制や3人制で活躍する海外選手など、例年以上に多彩だ。真剣勝負がくり広げられる3x3は今夏も、コートサイドを巻き込み、通りすぎりのお客様さんを引き留めて、その街や人々を熱く盛り上げる。

Text by Hiroyuki Ohashi

※1 2019年11月1日時点で代表チーム4名のうち2名は国内ランキング10位以内、残り2名は国内50位以内もしくは54,000ポイント(女子36,000ポイント)の保持が条件。
※2 2019年3月8日時点
※3 最新の日本の国別ランクキング 男子5位、女子7位(2019年5月5日)

 

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