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3x3.EXE PREMIER 2019 今シーズンの展望(前編)

2019.05.15
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史上最大規模の3x3.EXE PREMIERは、どんなドラマを見せてくれるのだろうか。各チームのロスターが出そろい、5月18日の関東北カンファレンスを皮切りに、シーズンがいよいよスタートする。

今季の大会形式をおさらいすると、レギュラーラウンドは男子が全8大会をセット。女子は全4大会の開催で、昨季はラウンドごとに6チームを2グループに分けてそれぞれ優勝チームを決めていたが、今季は9チームを3グループに分けて予選を行い、各グループの1位とワイルドカード1位(※1)の4チームが決勝トーナメントを戦い、チャンピオンを争う。そして順位は、これらの成績に応じて、1位の100ポイントを筆頭に付与される「プレミアポイント(※2)」に基づいて算出。9月のPLAYOFFには男子24チーム、女子4チームが駒を進める。

さらに、男子はプライズとして、クラブ世界No.1決定戦であるFIBA 3x3 World Tour Mastersの出場権が2つ用意されている。ひとつは、交流戦となるRound.3のインターカンファレンス(6/22)で優勝した4チームによって、翌23日に開かれる出場決定トーナメントの覇者へSaudi Arabia Masters(10/18-19)への切符が、もうひとつは、PLAYOFFのチャンピオンチームへChina Masters(10/12-13)への切符が与えられる。

一方で、このようなリーグに参戦する顔ぶれは例年以上に多彩であり、頂点に向けた道のりは熾烈を極める。その中でもJAPANラウンドでは、昨季の総合優勝チームであるTACHIKAWA DICE.EXE(関東北)や、落合知也を獲得して3月から世界を転戦するTOKYO DIME.EXE(関東南)、Bリーガーと世界最強のセルビアから来日した2人を擁するUTSUNOMIYA BREX.EXE(北日本)がその戦いをリードするだろう。対抗馬としては、外国籍選手を一新したTRYHOOP OKAYAMA.EXE(西日本)や、昨季の復活が印象的なZETHREE.EXE(中部)、プロと外国籍選手、さらにYoutuberで編成されたOSAKA DIME.EXE(関西)を挙げておきたい。

新規チームに目を向けると、様々な背景を持った団体や企業からの参入が目立つ。TOKYO VERDY.EXEは、その名の通り、サッカーJ2に所属する東京ヴェルディが母体となり、Jクラブからは初の参戦。SHINAGAWA CC WILDCATS.EXEも、サッカーの神奈川県リーグを主戦場とするクラブチームだ。他方では、北海道から初のPREMIER挑戦となるHOKKAIDO ASIR DIVERGENT.EXEや、宮崎県にある“うなぎ屋”を運営母体に持つMANRAKU.EXE、新潟県三条市の地域まちおこし隊によって「半農半バスケ」をかかげるSANJO BEATERSらは、地元を盛り上げる存在として期待される。

加えて、海外カンファレンスはタイとニュージーランド、韓国と日本の合同のアジアカンファレンスを新設。タイはHI TECH.EXE(Bangkok East)を軸に戦いが展開されそうだ。5人制のタイ代表経験もある205㎝のビックマン・Chanatip Jakrawan がその中心となる。そしてニュージーランドは同国の3x3ランキング1位のKarl Noyerをはじめ、上位4人を集めたSWISH.EXEが優勝の最有力候補。彼らは昨夏のUtsunomiya Mastersや今月開催のFIBA 3x3 Asia Cupもメンバーも兼ねている。

対照的に女子は混戦模様が予想される。9チームの多くが昨秋から続く女子の3x3ツアー大会「3W(トリプルダブル)」に継続的に参戦しており、お互いの特徴を知り尽くす。PREMIERでは、年間通じて活動してきたものをベースに、各チームが課題を克服して、新戦力との融合がポイントになってくる。

初代女王のTOYKO DIME.EXEは昨季限りでWリーグを引退した落合里泉や、昨秋のFIBA 3x3 U23 World Cupの準Vメンバーである小山真実を獲得。小池真理子(前SEKAIE.EXE)も新たに迎えており、連携を磨き上げて2連覇を狙う。TACHIKAWA DICE.EXEやBEEFMAN.EXE、SUNS.EXEは3Wでラウンド優勝を経験するなど、チーム作りで他より先行している状況をアドバンテージとする。また昨季は苦戦したSEKAIE.EXEは業務提携をする新潟アルビレックスBBラビッツより4人の現役Wリーガーで戦力補強を行い、SANKAK.EXEはスロベニアから代表歴のあるプレイヤーを獲得して最下位脱出を目指す。

新規チームもSIMON.EXEとYAIZU GR UNITED.EXEは、3Wで上位進出の経験があり、PREMIERでの活躍も楽しみなところ。唯一、LEO NINERS.EXEは、経験の浅さは否めないものの、国内最高峰の3x3を体感することで、成長が期待される。

開幕まであと3日。コートサイドに駆けつける準備をして、オープニングゲームを待ちたい。

Text by Hiroyuki Ohashi

※1 各グループ2位の中で総得点が上位
※2 ①勝ち数②総得点数③4選手のFIBAポイント合計を優先順位で、ポイント付与を決定

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