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“3x3人事”として、私は前を向く。 石川 麻衣/BEEFMAN.EXE

2020.06.23
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身長180㎝の恵まれた体格と得意のオフェンスを武器に、学生時代から全国レベルで活躍してきた石川。5人制のバスケットのみならず3x3でも日本代表として活躍する、誰もが認めるトッププレイヤーだ。大きな転機は30歳。「バスケット以外何もできない」と語っていた彼女が社会人として、新たな一歩を踏み出した。世界を経験した目にどのような景色を映し、自分の在り方をどう定義していくのか。

―バスケットはいつから始められたのでしょうか?
中学校からです。小学生の頃は地元のクラブチームで陸上をしていて、5年生のときに4x100mリレーで全国大会に出場したことがあります。当時は、学校の休み時間に男子に混ざってやるバスケが、楽しくて仕方なかったです。その頃の夏休みにスラムダンクのアニメを見て、シュートの入る音やバッシュの軋む音がかっこいいと思い、中学ではバスケ部の一択でした。最初は、ゴール下でパスをもらっても怖くてシュートできず、よく走ることと背が高いことだけが武器の選手でしたね。その後、厳しい練習を重ねてプレイタイムを伸ばしていき、高校で全国大会出場を果たしました。

―大学では日本代表にも選出され、数々の実績を残されています。大舞台の常連ですね。
実は、周りに伝染させてしまうほど緊張するタイプなんですが(笑)、それでも新人王、インターハイ優勝など結果を残すことができ、本当に貴重な経験となりましたね。日本代表として世界と戦うようになってからは、ポジションに縛られずにプレーの種類を増やすべきだということを学びました。当時は「センターの私がスリーポイントを打つべきじゃない」とすら思っていたので、衝撃的でしたね。
だから、大学卒業後はプレーの幅を広げるために富士通レッドウェーブへ入団しました。私よりも身長が高く、たくさん距離を走り、スリーポイントをバンバン決めている選手がいたので、ここだと思ったんです。

―新しいプレースタイルの習得は順調に進みましたか?
順調どころか、最初の2年間はケガが多くてまともに練習できない日が続いたし、苦手なプレーを克服しようとしても思うように結果が出せなくて、何もかもうまくいきませんでした。そんな私とは対照的に、どんどん活躍する同期や後輩の姿を見て正直辛かったです。バスケを辞めようとも考え始めたとき、たまたまある有名サッカー選手の本を手に取りました。そこには「苦手なプレーは別の選手に任せる」と書いてあり、妙に自分の姿と重なったんです。「全部頑張らなくてもいいんだ」と思えて、全てが吹っ切れましたね。その翌日、久々に後半20フルで試合に出場でき、得意なプレーに集中した結果、20点ゴールを決められました。

―精神面が不調の要因のひとつだったのですね。その後は、2015年まで現役で活躍されています。
プレーの方は順調に結果が出せるようになっていきましたね。スリーポイントも決められるようになり、エリア内外でバランスよくプレーできたと思います。チーム以外でも日本代表として東アジア大会に出場させていただき3位に入りました。ただ、腰痛のケアだけは本当に大変で、徐々に辛くなっていきましたね。朝お風呂に入って腰を温めたり、頻繁に行きつけの整体に通ったりしないと、日常の練習ができないほどになりました。体的に限界を感じてきた頃、若手の選手が主力として活躍するようになり、「もう終わりかな」と思って、2015年に引退を決意しました。

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石川 麻衣(いしかわ まい)
1985411日生まれ、茨城県出身。明秀日立高校、日本体育大学卒業後、2008年に「富士通レッドウェーブ」へ入団。2009年、女子バスケットボール日本代表に選出され、東アジア大会に出場。2018年に3x3.EXE PREMIERBEEFMAN.EXE」に加入し、2019 3x3.EXE PREMIER PLAY OFF優勝を果たす。また2018年には3x3女子日本代表に選出され、FIBA 3x3 ASIA CUP SHENZHEN 2018に出場し、第4位となる。180cm71kg

本記事は「We are 3x3」サイトに掲載されております。
https://doda.jp/sportlight/3x3/

“We are 3x3”は、新時代の生き方を体現する3x3プレイヤーを通じ、
“スポーツ”と“はたらく”の可能性を社会に広げていくためのプロジェクトです。

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