#07 INTERVIEW|KOBE DPRO.EXE~神戸初のプロバスケチームKOBE DPRO.EXEが目指すは、神戸のスポーツの可能性を広げること~

2022.06.01

3x3.EXE PREMIER JAPANには今季、男女あわせて10チームが新規参入します。本企画は新規参入チームのオーナーに参入の背景、クラブが目指すものなどを語ってもらい、新たに3x3.EXE PREMIER JAPANに加わる仲間を紹介するシリーズ連載です。
第7回はWEST MAIN ISLANDに属するKOBE DPRO.EXEの渡部代表と石原共同代表にご登場いただきました。

 

神戸初のプロバスケチームKOBE DPRO.EXEが
目指すは、神戸のスポーツの可能性を広げること

KOBE DPRO.EXEの母体となるのは、神戸で総合型スポーツクラブ事業を手掛ける一般社団法人スポーツクラブ神戸ディプロ。その活動内容について、渡部代表はこう紹介する。


「主に小学生を対象としたスポーツ教室で、小学校などの体育館で実施しています。競技としては今のところバスケットボールとバドミントンです。今後の展望としては、教室をいろんな世代に拡大して、これまでは学校スポーツが中心だったU-12~U-18世代にも広げて、クラブチームが率先して選手を育てていくようにしていきたい。実際にそういう時代が近づいていると思うので、単純にスポーツ教室というだけではなく、クラブチームとして各世代のチーム運営をしていきたいと思っています。あとはあまり競技に寄り過ぎず、レクリエーションに近い形式でスポーツを楽しめるイベントなども、幅広い世代を対象に企画していく予定です」(渡部代表)

3x3との出会いは、ちょっとした偶然の縁もあった。スポーツクラブ神戸ディプロの石原共同代表はこう語る。

「スポーツコートが設置できる施設を探していて、借りることができた倉庫の規模が、バスケットボールのハーフコートが綺麗に取れる大きさだったんです。場所は兵庫区浜中町で、ヴィッセル神戸さんの本拠地のノエビアスタジアムから徒歩5分の立地。ここがKOBE DPRO.EXEのホームになります。なので場所があって、そこから3x3へとつながった流れですね。ちょうど東京五輪で3x3が正式種目になって、競技としての注目度が高まっているタイミングでもありました。弊社で常時利用できる3x3用のコートを所有する機を得たため、神戸初のプロ3x3チームを設立したいと考えました」(石原共同代表)

3x3へと辿り着くのには偶然の力も借りることになったが、なにかの競技でトップチームを持つ構想は以前から持っていた。

「現在の神戸市には、多数の総合型地域スポーツクラブが存在しています。ですがその多くは、ボランティアで成り立っているんです。今スポーツを習っている子どもたちが、将来そのスポーツの知識や経験を仕事へと昇華していくためには、スポーツクラブのあり方をボランティア依存から脱却させる必要があると考えています。そのためには、トッププロチームを所有するスポーツクラブという位置付けを目指さなければならない。そう考えています」(渡部代表)

渡部代表は愛媛県の出身、石原共同代表は和歌山の出身で、京都の大学時代に出会った。ともにこれまで深い縁がなかった神戸の地で、なぜスポーツクラブを興し、プロチームを立ち上げるに至ったのか。

「私たちはスポーツの知識や、スポーツがどうやってビジネスになっていくかを、大学で学んできました。そのことから街の人がもっとスポーツを楽しめたり、競技としてスポーツにのめり込んだりできる環境を整備する方法は、神戸にはいくらでもありそうだなと感じたんです。私たちが学んできた背景を神戸市で形にできれば、神戸の人たちに貢献できるんじゃないかという思いを持ったことが、いちばん大きいです。もっとスポーツが楽しめる環境があったら、神戸はもっといい街になるだろうなと思っているんです。聞こえの良い言い方をすると、“神戸におけるスポーツの可能性を広げる”、みたいな感じですかね(笑)」(石原共同代表)

神戸の魅力に、より良いスポーツ環境を加えると同時に、KOBE DPRO.EXEは増加するバスケ人口の受け皿と、現役選手のセカンドキャリアの一助になることも構想としてある。石原共同代表は大学時代にケガでリタイアしたが、自身もバスケプレーヤー。最近になって、プレーを再開させたそうだ。

「Bリーグができたことで、バスケットボールを仕事にしていきたいとに考える学生が増えている現状があります。選手に限りますと、大学なり高校なりを卒業して、プロチームに誘われて入団する選手も一定数はいます。ですがプロになりたいと思っている学生のおおよそは、トップチームから声がかかるかどうかの瀬戸際にあることが、すごく多いんです。そういった選手と、今までBリーグの経験があるけれども引退が近い、もしくは引退した選手を我々のチームでプレーしてもらう。そうすることで両者の交流を図り、引退した後のセカンドキャリアの選択肢として、また、これからプロバスケットボール選手になりたいと思っている選手のトレーニング環境としてのニーズも満たすことができるんじゃないかと考えています」(石原共同代表)

3x3.EXE PREMIERは体育館などではなく、ショッピングセンターや地元の名所など、さまざまな層の人々が訪れる場所で大会を開催するのが特徴。渡部代表は参戦にあたって、そこも魅力だったと言う。

「その魅力は、かなり大きいですね。3x3に興味がない人でも、通りがかりに見られるのはすごくメリットだなと思っています。チームもそうですし、スポーツクラブ神戸ディプロという存在を広く訴求する機会になる。その効果には、かなり期待していますね。自分たちでも、私たちのホームの近くの施設で空きスペースがあると『ここだったら、大会が開催できるかな。そうすると、ファン層を一気に広げるんじゃないか」と、そういうことを日々考えています」(石原共同代表)

渡部代表は小学生で始めたバドミントンを社会人まで続け、高校、大学時代は全国で五指に入る実力者。世界トップランカーの桃田賢斗選手と同世代で、五本の指のうち1本がその桃田選手だったという。だからこそ渡部代表は新規参入チームとはいえ、結果には厳しくこだわる。

「選手たちにはプロとして観客を楽しませることはもちろん、プロなのだから結果にこだわってやっていただきたい。僕はチームに『勝て』としか言いません」(渡部代表)

バドミントンひと筋だった渡部代表は、接点のなかった3x3にチーム運営者として携わることに胸を高鳴らせている。

「私はバドミントンをずっとやってきて、違う競技に携わること自体にワクワクしています。3x3.EXE PREMIERは、競技とエンターテイメントが融合してるところがすごく魅力だと思うので、そのあたりを我々のやり方でいかに上手く発信していくか。その行程でチームの色が出るんじゃないかなと思っていて、そこも非常にワクワクしているところであります」(渡部代表)


新規参入チームであるKOBE DPRO.EXEは、コートでどんなプレーを見せるのか。

「3x3はロングシュートが多く飛び交うようなイメージがあるのですが、そんななかでもしっかりとフィジカルを使って、体のぶつかり合いを前面に出して戦うファイティングスピリッツを見せたいなと思っています。KOBE DPRO.EXEのスローガンは『Grit & Grind』。コンタクトスポーツの醍醐味である衝突音がするような激しいぶつかり合いを制し、新規参入チームとして、躍動感のあるプレーを存分に発揮していきます」

KOBE DPRO.EXEは、神戸唯一のプロバスケットボールチーム。港町に誕生したチームは、6月5日のららぽーと甲子園大会で船出を飾る。

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