11月26日(土)・11月27日(日)に行われた「3x3.EXE SUPER PREMIER 2022 in 宇都宮駅東口地区まちびらきイベント」は、2日間を勝ち抜いたUTSUNOMIYA BREX.EXEの優勝で幕を閉じた。
しかし、DAY1の予選グループ、DAY2の決勝トーナメントともに、数々のドラマがあったことは間違いない。数字では見えない彼らの戦いを賞して、筆を執る。

DAY1:予選グループ
【予選グループA】
多くのファンが会場に訪れたことで、非常に高い熱気の中で幕を開けたSUPER PREMIER。初戦、サマルジッチ(#10)を中心とした安定の試合運びで、UTSUNOMIYA BREX.EXEがHACHINOHE DIME.EXEを寄せ付けずKO。ホームの声援も後押しに、続くNIHONBASHI WEALTHMANAGEMENT.EXEもKOし、早々に決勝トーナメント進出を決めた。
グループA最終戦では、NIHONBASHI WEALTHMANAGEMENT.EXEが流れるようなパスワークで観客を魅了し得点を量産。最終スコア22-13でHACHINOHE DIME.EXEを圧倒した。

【予選グループB】
3x3の戦い方を熟知したグループBの戦い。初戦、TOKYO DIME.EXEのオフェンスが爆発しBEEFMAN.EXEをKOすると、その悔しさバネに、BEEFMAN.EXEがZETHREE ISHIKAWA.EXEを22得点でKO。
グループ最終戦はZETHREE ISHIKAWA.EXEの堅守が光りTOKYO DIME.EXEのオフェンスを機能させずにタイムアップ。3チーム1勝1敗の横並びになったが、平均得点でTOKYO DIME.EXEを0.5点上回ったBEEFMAN.EXEが決勝トーナメント進出となった。

【予選グループC】
TOKYO CRAYON.EXEが出場辞退となったため、文字通り1発勝負となったグループC。ALPHAS.EXEはマルコ(#16)を中心に外角から、MINAKAMI TOWN.EXEは強気なペイントアタックで得点を積み重ねるが、互いに譲らずシーソーゲームの展開。
残り1分を切ってもなお同点だったが、MINAKAMI TOWN.EXEがディフェンスでも意地を見せTOを誘発。ここから流れをつかみ、最終スコア20-17でMINAKAMI TOWN.EXEが勝利。決勝の舞台へコマを進めた。

【予選グループD】
コート上でも波に乗っていたのはSHONAN SEASIDE.EXE。エースの岩田(#6)を中心に全メンバーのインテンシティが非常に高く、ワイルドカードからの出場もSHINAGAWA CC WILDCATS.EXE、SIMON.EXEを連続KOで一掃。足早に決勝進出を決めた。
消化試合となってしまったDAY1最終戦ではあったが、SIMON.EXEはソロモン(#3)、SHINAGAWA CC WILDCATS.EXEは出羽(#7)の火花が出るようなエース対決が会場を沸かせ、この日一番の盛り上がりを見せた。OTまでもつれたこの試合は、最終スコア22-21で SHINAGAWA CC WILDCATS.EXEに軍配。

<DAY1総括>
決勝トーナメント進出を決めたのは、下記4チーム。
Group A:UTSUNOMIYA BREX.EXE
Group B:BEEFMAN.EXE
Group C:MINAKAMI TOWN.EXE
Group D:SHONAN SEASIDE.EXE
本大会はPREMIER 2022 PLAYOFFSに出場したチームが揃う中で、BEEFMAN.EXEとSHONAN SEASIDE.EXEは、ワイルドカードの枠での出場だった。しかし決勝トーナメントへの切符を勝ち取り、10分1本勝負でジャイアントキリングが起きやすい3x3の魅力を体現した。

DAY2・決勝トーナメント
SEMIFINAL①

決勝トーナメント初戦。UTSUNOMIYA BREX.EXE vs SHONAN SEASIDE.EXEのSEMIFINAL第一戦は、開始1分を経過しても得点が入らないディフェンシブな幕開けとなった。残り8:57、ようやく飯島(#7)のレイアップで得点が動いたことから落ち着き、ドゥサン・ポポビッチ(#5)のAND1などで徐々にリードを広げる展開に。
なんとか喰らいつきたい SHONAN SEASIDE.EXE は、高崎(#13)、加藤(#35)の連続2PTで巻き返しを図るが、最後までUTSUNOMIYA BREX.EXEのディフェンスを崩し切れず、21-14でUTSUNOMIYA BREX.EXEが勝利し決勝へ。

SEMIFINAL②
BEEFMAN.EXE vs MINAKAMI TOWN.EXEは、オフィシャルタイムアウトの残り4:32時点で9-8とほぼ互角の展開。ただ、タイムアウト明け直後、新加入の清水(#41)が2PT、レイアップ、FTと1人で連続5得点を挙げ試合を動かす。
清水の活躍で火が付いたBEEFMAN.EXEは、その後、野呂(#1)の2PTやラザー・ポポビッチ(#6)のゴール下で得点を重ねた。対するMINAKAMI TOWN.EXEはイーヴェ(#21)を軸にインサイドで得点を重ねるが、最後はBEEFMAN.EXEの湊谷(#5)がファウルを受けながら2PTを決め、21-13で勝負あり。

FINAL
PREMIER 2022 PLAYOFFS王者のUTSUNOMIYA BREX.EXEと、本大会ワイルドカードから決勝まで駒を進めてきたBEEFMAN.EXEの顔合わせとなった、SUPER PREMIER2022決勝。序盤から点の取り合いで、UTSUNOMIYA BREX.EXE飯島(#7)が2PTを決めれば、BEEFMAN.EXE湊谷(#5)も2PTを決め、さらにUTSUNOMIYA BREX.EXE成瀬(#55)も2PTを決め返すといった、「やられたらやり返す」展開が続く。
両チーム譲らない試合運びの中で、硬いディフェンスから流れを作ったのはUTSUNOMIYA BREX.EXE。その間サマルジッチ(#10)のレイアップやピック&ロールからのアシストで得点を重ねた。後半、BEEFMAN.EXEもラザー・ポポビッチ(#6)のインサイドで反撃し詰め寄るも逆転には届かず、ボールをしっかり回し全員がバランスよくスコア、かつディフェンスでも集中力を切らさなかったUTSUNOMIYA BREX.EXEが、粘るBEEFMAN.EXEを振り切りKOで勝利。SUPER PREMIER2022の王者に輝いた。

優勝 UTSUNOMIYA BREX.EXE

PREMIER 2022 PLAYOFFSでの優勝に続き、SUPER PREMIER2022でも王者となったUTSUNOMIYA BREX.EXE。今大会においてはチームの顔である齋藤(#11)が欠場となったものの、成瀬(#55)がしっかりと代役を果たすどころか、それ以上の活躍を見せた。試合後の勝利者インタビューに答えた飯島(#7)も「成瀬(#55)の頑張りがあったからこそ掴み取れた優勝」と嬉しさをあらわにした。
SUPER PREMIERはプレ大会という位置づけではあるものの、見事ホームでの優勝を飾ったUTSUNOMIYA BREX.EXEは、2022年の3x3.EXE PREMIERにおいて年間優勝という冠も手にした。

MVP  UTSUNOMIYA BREX.EXE #10 Dusan Samardzic(ドゥサン・サマルジッチ)

クレバーなゲームメイク力を本大会でも見せつけた。状況判断に長け、得点、アシスト、リバウンド等、必要なときに必要なプレーをし、チームの絶対的支柱として、予選から決勝トーナメントまで全ての試合を支配。今やUTSUNOMIYA BREX.EXEの安定感は、サマルジッチ無くして語れないだろう。
また、非常に温厚な性格の持ち主であり、試合中も感情的になることはなく淡々と自分の役割を全う。精神的に安定している彼がもたらす影響は大きく、オンコート・オフコートともにチームを支えたことで、満場一致のMVP受賞。PREMIER 2022 PLAYOFFSのMVPに続く二冠達成となった。

●見逃し・LIVE配信はこちら
【Day1|Group A・B】https://youtu.be/tc7gDMi84Pc
【Day1|Group C・D】https://youtu.be/rfES-1aZFtw
【Day2|Semifinal・Final】https://youtu.be/n2fmoNL6M-Y